2022.12.08-12.14
秋山あい作品展覧会

@山小屋
『ミカラデタサビ』 は1年ほど前に構想した展覧会のタイトルで、決められた企画のための絵ではなく、自分の奥底から出てくる何かを表現するための絵を描きたい、1 年もあればじゃんじゃん溢れ出てくるであろう創造力を、シンプルにアウトプットした展示がしたい、そう妄想した時に浮かんだ言葉。
何にも出てこなかった。
思い描いたことがひとつも出来なかった。
スランプなのかもしれない、私。
映画監督の伊丹十三は生前に「私はからっぽの器である」みたいなことを言っていた。どこかで見たドキュメンタリーで奥様の宮本信子さんが尊敬の意を込めてそう語っている姿が美しかった。「からっぽ」といっても、これから満ち溢れるはずの創造力をうけいれるための「からっぽの器」であって、かっこいい方のヤツだ。
私の2022 年はからっぽにするための器すら見当たらない、そんな年だった。企画していたあれこれがホロホロとくずれていく感じは、握りたてのおにぎりみたい。口にする前に手の中でバラバラになって、あちこちにひっついてしまう。ミカラデタサビ、そういう意味では今の自分になんだかちょうど良い。

2022 年12 月某日
秋山あい
Back to Top